第三者行為にあったとき（交通事故等）

健康保険組合に届け出を

自動車事故の被害者になったとき、その治療に必要な医療費は、原則として加害者が支払う損害賠償金の中から支払われるべきものです。ですから、医療費は全額加害者負担にし、そのつどかかった医療費を支払ってもらえば一番よいことになります。
ところが、実際問題として、良心的な加害者ばかりいるわけではありません。また、加害者に支払い能力がないこともあります。それではさしあたって必要な病院への支払いに困ってしまいます。自費診療では被害者の負担がたいへんです。
そこで、とりあえず必要な治療費は健康保険組合が一時立て替えてもよいことになっています。つまり、被害者となった人は、まず健康保険で治療を受けることができるわけです。
健康保険で治療を受けたときは、健康保険組合が後日加害者に対して、治療に要した費用を請求することになります。そのために、自動車事故によるけがの治療を健康保険で受けたときは、できるだけすみやかに「第三者行為による傷病届」を健康保険組合に提出してください。
なお、健康保険で治療を受けたときは、示談する前に健康保険組合に相談してください。勝手に加害者と示談することのないようにお願いします。

交通事故等にあったとき

交通事故や第三者の行為により病気やケガをしたときは、健康保険組合に電話連絡のうえ、出来るだけ速やかに以下の書類を提出してください。

日本触媒健康保険組合：06-6381-5762
受付時間：平日8：30～17：00

受付時間以外はHOME「健保への問い合わせ」よりメールでご連絡ください。折り返しご連絡いたします。

届出をしない、当事者だけで示談成立させるなど、健康保険組合が加害者または保険会社に正当な請求ができなくなった場合には、被保険者に請求する場合がありますので必ず健康保険組合へご連絡をお願いいたします。

以下をよく読んで提出書類は写を保管してください。

• 第三者行為等による届出の注意事項

交通事故の場合

交通事故で被保険者・被扶養者がケガをし、健康保険を使用して治療を受けた場合には過失割合や相手のケガの有無に関係なく、「第三者行為による傷病届」を提出してください。

自損事故の場合

第三者のいない自損事故で病気やケガをしてしまった場合、その行為が健康保険法第116条（故意の犯罪行為）及び第117条（闘争、泥酔又は著しい不行跡）による給付制限に抵触していないかどうかの判断が必要となります。そのため自損事故の場合でも健康保険証を使うには必ず健康保険組合に連絡をし、「自損事故による傷病届」を提出してください。
また自損事故によって同乗者がケガをし、健康保険で治療を受けた場合は、同乗者は自身が加入する健康保険組合に「第三者行為による傷病届」を提出してください。

こんな場合も「第三者行為による傷病届」が必要です

・車に同乗中に事故でケガをした場合（同乗者が親族であっても適用）
・他人のペットなどによりケガをした場合
・ケンカなどの暴力行為によりケガをした場合
・外食や購入品などで食中毒になった場合
・ゴルフやスキーなどで他人の行為によりケガをした場合